釧路の魅力を探る

DATE 2019.09.12

釧路港は1969年から9年間水場げ日本一を誇った歴史があります。それは、排他的経済水域が定められるまでの話。1967年には外国貿易高が初めて年間100億円を突破し、釧路港には外国船がひしめいていました。
その頃から世界を巡る船乗りたちの間でまことしやかに囁かれていたことがあります。「釧路はマニラ、バリ島と並ぶ世界三大夕日だ」と。バリは七色に輝くサンセットで有名なリゾート地。それに並び立つ釧路のサンセットの魅力を余すことなく紹介します。

「光は本来7色に分かれていて、太陽が真上にあるときは短い波長の青色が優先的に空へ広がり、斜めや真横から日が差すときは波長の長い赤が広がる。反射する障害物が多いほど色濃くなるため、実は空気が汚れているほど赤くなります」。そう教えてくれたのは釧路地方気象台の川上弘樹気象情報官と小松将博予報官。釧路の夕日は淡いオレンジ色が特徴で、夏場霧に覆われ、秋冬は晴れ間が多い気候。そのため夏場は低い雲が多く、冬になるほど雲が少なくなるそうです。また季節によって日没場所が異なり、釧路は街の地形から冬が近づくほど海側に日が沈みます。幣舞橋から真っ直ぐ日が落ちる、美しい夕日が見られるのが秋。計算されたように名所と天候が合致するのです。

 

「船乗りたちが絶賛したのは、夕日ではなく夕焼け。バリ島、マニラ、釧路は、世界三大夕焼けを指しているのでは?」と話してくれたのが、夕焼け倶楽部の芳賀久典代表です。代表は元々、夕日を撮影するネイチャーフォトグラファー。カメラマン仲間に誘われ、夕焼けの魅力にとりつかれたのが2006年。その後、道南などを巡り、釧路の夕焼けの美しさを再確認したそうです「南下していくほどエ場群によって水平線近くが黒くザラついて見えてしまうんです。釧路は山脈に囲まれているため澄んだ空気が逃げにくく、水平線近くにあるのが十勝の空。だから透明感のある美しい夕焼けが撮れるんです」釧路夕焼け倶楽部は毎年、写真コンテストを行っていますが、確かに色彩豊かな夕景ばかりが並びます。 

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