お仕事終わりに出発しても安心!
2日間の休日を「2泊3食付」で
愉しむ過ごし方を
ご提案いたします。
「お先に失礼します!」
仕事終わり、いつもより大きな鞄を肩に下げ
札幌駅の南口に向かう。
時間は約束時間の15分前。
待ち合わせには十分間に合う時間だったが、
そわそわして自然と足早になる。
(ちょっと早すぎたかな…)
と腕時計から顔を上げると、
すでに待ち合わせ場所には彼がいた。
「ゆずる!」
ひらひらと手を振る彼のもとへ、
小走りで駆け寄る。
時刻は火曜日の17時50分。
はじまりは、
彼から送られてきたメッセージだった。
ウェブデザイナーの彼は
休みも時間も不規則で、出張も多い。
休日がカレンダー通りの私とは
なかなか休みは合わない。
お互い札幌市内で働いているとはいえ、
ふたり揃って連休ということは、
年に数えるほどしかない。
せっかくゆずるが連休なのに、
いつもの仕事後デートかぁ…。
翌日、私は上司に有休申請を出した。
一晩考えたけれど、このチャンスを逃すと
次はいつ旅行に行けるか分からない。
そう思ったらいてもたってもいられなくなり、
私が彼の休みに合わせることにしたのだ。
早速そのことを彼に連絡すると、
翌朝返事がきていた。
どこに行くのかは秘密らしい・・・。
もどかしい気持ちはあるが、
約束の日を楽しみに待つことにした。
そして今日が、
待ちに待った火曜日!
「ゆずるお待たせ。お腹空いている?
夕食、何食べようか。」
うきうきした気持ちで一気に尋ねる私に、
「今から出発するよ」
と彼が言う。
「今から?どこに?」
驚く私を見て、
彼は嬉しそうに車のキーを取り出した。
どうやら前夜祭というのは、
サプライズのための嘘で
彼はこっそり2泊3日の旅行を計画していたのだ!
想像していなかった展開に胸が高鳴ったまま、
私たちは夜のドライブに出発した。
到着したのは
『函館大沼 鶴雅リゾート エプイ』
ドライブはスムーズに進んだが、
到着したのは21時半過ぎだった。
こんな時間にチェックイン
してもらえるのかと、
少し不安になったが・・・
HAKODATE ONUMA
TSURUGA RESORT EPUY
ようこそいらっしゃいました。
長旅、お疲れではないですか?
チェックインはなんと、深夜22時まで受付けております!
お仕事帰りに、夜のドライブを愉しみながらまっすぐエプイに向かって、2泊3日の旅行をスタートしてください♪
※チェックインが22時を過ぎる場合にはホテルまで必ず事前にご連絡をお願いいたします。
キラキラと輝くシャンデリアや
センスの良いインテリアは、
海外のホテルを彷彿させる。
ロビーにはハーブティーが用意されていて、
自由に飲むことができた。
ほっと一息ついたところで、部屋へと向かう。
Twin With Spa Living Room
案内されたのはスタイリッシュでありながらも、
ナチュラルな温かみのある部屋。
「あっち側も見てきてごらんよ」
「あっち側も見てきてごらんよ」
「うわぁ…!」
ドアの向こうにはもう一部屋、
広々としたリビングルームが用意されていて、
お風呂までついている。
彼が予約してくれたのはスパリビング付の部屋で
ベッドルームと、温泉に続くスパルームの2部屋を
使うことができる。
▲中央のタイルは夏は冷たく、冬は温かな床となりホットヨガやストレッチに最適です
▲まるでリビングとひと続きのような広いスパルーム
早速隣のスパリビングへ行き、温泉で疲れを癒す。
手足を伸ばして温泉に浸かっていると、
日頃の疲れが溶け出していくような気分だった。
さっぱりとした気分でリビングへ戻ると、
彼は大画面スクリーンで映画を観ていた。
大型プロジェクターでお好きな
DVDを鑑賞できます♪(DVDのレンタルはございません)木のぬくもりを感じるリビングには、ワインセラーもご用意。ゆったりとしたソファーでゆっくりとお
寛ぎいただけます。
翌朝起きると、時計はすでに10時を回っていた。
結局昨夜は、彼と一緒に映画を最後まで観てしまい、
ベッドに入ったのは2時半頃。
案の定、隣の彼はまだぐっすり眠っている。
しばらく起きそうもないので、
彼を起こさないようそっと部屋を移動して、
思う存分朝風呂を満喫した。
身支度を整えていると、ようやく彼が起きてきた。
こんなに寝たのは久しぶりだと満足そうな表情を浮かべている。
後から聞いたが、今回予約したプランは
朝寝坊や朝風呂を堪能できるように、
掃除やアメニティ交換にスタッフが
来ないことになっていたらしい。
ゆったり過ごすにはうってつけのプランだった。
朝寝坊しても安心
なように、今回のプランは
あえて朝食をはずしています♪
ゆっくりと身支度をしてから
ランチに出かけ
ましょう!
HALF LUNCH BUFFET
大きな窓から太陽の光が差し込む明るいレストランには、
すでに美味しそうな匂いが漂っている。
香りにつられて、急にお腹が減ってきた。
いただくのはハーフビュッフェランチ。
メイン料理を一品選び、その他に、パンやサラダ、
前菜などを好きなだけ食べることができる。
ダイニングには、新鮮な野菜を使ったメニューや
併設しているブーランジェリーで焼き上げたというパンが並ぶ。
美しい見た目と、芳しいパンの香りに惹かれ
お皿はあっという間にいっぱいになった。
席へ戻って、早速料理をいただく。
どの料理も素材の味がしっかりと感じられ、
濃い味付けではないのにとても印象的で驚いた。
「お待たせいたしました。」
メイン料理が運ばれてきた。
綺麗な盛り付けに、思わず写真を撮る。
▲ハーフブッフェコース<太陽の香り>メインプレート一例
メイン料理は「スープ・シチュー系のお料理」、「ロースト・ソテー系のお料理」の中から1品お選びいただけます♪
新鮮な野菜やブーランジェリーで焼きたてのパンをお好きなだけ贅沢にお召し上がりください!
WALKING AROUND ONUMA
外に出ると、冷たい風が頬を撫でた。
歩いているうちに温まるだろうと出発した。
まず訪れたのは、大沼展望閣。
ここは売店とレストランを併設した施設だが、
屋上から国定公園が一望できる。
しばらくふたりでぼんやりと景色を愉しんだ。
その足で今度は国定公園へ向かう。
おすすめの散策コースが4つあるとのことだったが、
私たちは島や橋をぐるりと一周する
一番長い距離を歩いてみることにした。
日頃からあまり運動をしていないので
少々心配ではあったけれど、
帰りの時間や運転する体力を心配する必要がないので
思いきってチャレンジすることにしたのだ。
フロントでもらった地図を広げて、
大沼に浮かぶ小さな島々を巡っていく。
橋を渡り、次の島へ。
少しずつ変わる景色を楽しみながら進んでいく。
風に揺れる木の葉の音や、私たちの足音、
いつもだったら聞き逃してしまう音に耳を傾けながら、お喋りをする。
こんな時間が何よりも贅沢なことかもしれない
と思いながら散策を愉しんだ。
時間を気にせず、好きなペースで大沼を一周した私たち。
50分ほどのコースと聞いていたが、
1時間半もかかっていた。
時刻は15時を少し回ったところ。
さて何をしようか。
「遊覧船にでも乗ってみない?」
彼の指差す方向には、一隻の船が浮かんでいた。
あれに乗って、大沼をぐるりと一周できるらしい。
せっかくなので乗船してみることにした。
普段船に乗る機会なんてそうそうないので、
思わずはしゃいだ気分になる。
水上から見る景色は、
さっきとはまた違った表情をしていて面白い。
自分たちの足で一周したからか
大沼がぐっと身近な存在に感じられた。
ホテルに戻ってから、
私は館内の露天風呂に行ってみた。
広々とした露天風呂は解放感抜群!
程よく疲れた体に温泉が染みわたった。
部屋に戻ると彼がいない、と思ったら、
スパリビングの方で本を読んでいた。
邪魔をしないよう、
私はベッドルームで軽く化粧を直し、
ディナータイムに備えた。
DINNER
ランチでお腹いっぱい食べたのに、
ディナーの時間にはきちんとお腹が空いていた。
今度はどんな料理を食べられるのかワクワクする。
奥の席へ案内され、彼と向かい合って座った。
ディナーメニューは、創作コース。
ランチ同様、大沼を中心に
半径50マイル圏内で生産された
食材にこだわった料理は、
札幌に住む私たちにとっても、
新鮮なものばかりだった。
“日頃頑張っているご褒美”
を言い訳にオーダーしたワインで乾杯をして、
前菜を口に運ぶ。
素材の味や香りがしっかりと残る繊細な味わいは、
華やかな見た目を良い意味で裏切るものだった。
▲創作コース / 10品
暗闇に光る炎のモニュメントとやさしい灯でライトアップされた、幻想的な夜の庭を眺めながら、大沼ならではの美味しく、愉しいひと時をお過ごしください。
美味しい料理に舌鼓を打ちながら、
お互いの仕事の話を中心に、
久しぶりにじっくりと話した。
改めて、お互いの価値観が近いことを感じ、
嬉しく思う。
料理にぴったりでついつい進んでしまった
ワインの酔いも手伝って、
気分よく食事を終えた。
デザートまで食べ終え、
満ち足りた気持ちでこの後の過ごし方を考える。
「DVD、もう一本あるよ。
本はあと少しで読み終わる。」
「それじゃあ、それ、
読みきってしまったら?」
「うん。でも、あいりとの
久しぶりの旅行だし、
ふたりで出来ることにしよう。」
BAR LOUNGE
彼の嬉しい提案にのって、
ふたりでバーに行ってみることにした。
一歩足を踏み入れると“ラグジュアリーな
大人の空間”という表現が
しっくりくるお洒落な雰囲気が漂っていた。
中央には大きな鉄道ジオラマがあり、
鉄道に詳しくない私も思わず見入ってしまう。
ジオラマコーナーでは、
ご持参いただいた列車を走らせることも
できます。浪漫あふれる空間で、
自慢のマイトレインを眺めながら
寛げるひとときをお愉しみください。
バーカウンターに座ると、
テーブルの中にも鉄道ジオラマが
置かれていて再度びっくり。
興味深げに眺めていると、
バーテンダーが微笑みながら
ドリンクをすすめてくれた。
ここでは、オリジナルカクテルをオーダー。
見た目も美しいカクテルを飲みながら、
気さくなバーテンダーを交えて会話を愉しんだ。
20時からは、無料で
夜食のお茶漬けがいただけると知り、
ちゃっかりとオーダーする。
一口食べると、濃厚な出汁の味が身体に
じんわりと染みわたる。
フレンチも美味しかったけれど、
和食もしみじみ美味しい。
お酒とお茶漬け、そして会話を愉しみながら、
ゆっくりと夜が更けていった。
BREAK FAST
翌朝は、朝食からスタート。
この日天気は曇りだったが、レストランには
目が覚めるほど色鮮やかな野菜が
並んでいて心が弾む。
朝食はビュッフェに加え、
メイン料理を選ぶことができるというスタイルだ。
お洒落なカフェのメニューにありそうな卵料理を
選べるので
ワクワクしてしまう。
意外だったのは、ビュッフェコーナーに
和食があったことだ。
昨夜のお茶漬けがとっても美味しかったので、
食べてみることにした。
お味噌汁はお願いするとテーブルまで
運んでもらえるようだったのでオーダーする。
大きめのお椀に注がれたお味噌汁は
ほっとする美味しさがあった。
卵を使ったメイン料理と温製料理をテーブルサービスにてご提供。ガーデンサラダなどの野菜料理やフルーツ、パン、スープ・ドリンク類等はブッフェスタイルにてお愉しみください。
チェックアウトまでまだ
時間があったので、外へ出てみた。
昨夜、バーで教えてもらったデッキテラスに
行ってみたかったのだ。
バーから続く木道を進んでいくと、
ほどなくしてたどり着く。
雲の動きに合わせて微妙に
表情を変えていく小沼の様子は、
ずっと眺めていても飽きない景色だった。
札幌へ帰る前に函館市内の観光を楽しみ、
夕方暗くなる前に出発した。
こんなに充実した2連休は久しぶりだった。
2日間彼と一緒に過ごせた
ということももちろんだが、
気持ちと時間に余裕があったからこそ
ゆったりと過ごせたのだと思う。
「楽しい旅行にしてくれてありがとう!」
その言葉に返ってきた彼の笑顔が、
同じ気持ちで2泊3日を
過ごせたことを物語っていた。
【スパリビング付】ツインルーム
バスルーム付きのリビングが離れにある、贅沢なお部屋。木のぬくもりを感じるお部屋で、豊かな自然に包まれながら特別なひと時をお過ごしください。
通常 1泊あたり1名様 23,500円~
1泊あたり1名様 22,325円~
※ご宿泊は2泊3日となります
過ごし方のポイント
仕事が終わったら出発!夕食は途中で済ませて夜にチェックイン。(チェックインは22時まで可能です!)
朝食が付いていないので、ゆっくり朝寝坊OK!ゆっくり起きた後は、大沼の恵みを感じられるおしゃれなランチを満喫してください。
最終日は早起きして、メイン料理を選べる朝食でパワーチャージ!